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半蔵門シェリの呟き ~2026年4月~

2026.05.15

好きな映画の話(其の六)。

ジャン=リュックとピエールの兄弟二人三脚、ベルギーのダルデンヌ監督。社会的弱者の立場で、ドキュメンタリータッチに描かれている作品が多く、また劇中ほとんど音楽が流れないのが特徴。エンドロールは静かに始まり、物語の余韻を一層感じることができます。

先日、最新作の「そして彼女たちは」を観てきました。母子支援施設で暮らす、若くして出産した5人の女性の群像劇。それぞれの背景のもと、一歩ずつ人として母として成長していく姿にホロリとしました。

監督が舞台挨拶で来日していて、観客との質疑応答に『ぜひ映画館に映画を観に来てください』とおっしゃっていました。『映画館に行くということは社会的行動であり、だれかと同じ映画を観て共有することは集団生活の一部である』。監督もこの現代に危機感を感じているのだな、と共感できたことが嬉しかった。『でも仕事上サブスクを利用することもあります』と、お茶目な笑顔に益々ファンになりました。