半蔵門シェリの呟き ~2025年11月~
2025.12.05
勝手気ままですが、わたくしの好きな映画のお話にしばらくおつきあいくださいませ。

ショーン・ベイカーというアメリカの映画監督をご存知でしょうか。最近では「ANORA」という作品が話題になりましたが、私がこの監督を好きな理由は、彼の視点です。過去の作品でもセックスワーカー、移民、ギャング、などの偏見や差別にさらされがちな立場にある人々に焦点をあて、彼らを中心に物語は動きます。キレイごとなんてなし、どんな理由で今そこにいるかなんて知ったこっちゃない、髪振り乱して泥臭く生きていくしかない。目を背けたくなるようなシーンもあれば、パロディかと思うほど滑稽だったり。でもそれは眩しいほど生き生きと描かれています。
生まれそして生きてきた環境や境遇はみんな違う。ひとの数だけ物語はあるけれど、みんな土台は同じ人間という生きもの。スクリーンの中の彼らは、昨日のアイツ、はたまた明日のジブン、かもしれないと思うと、いかなる登場人物たちもとても愛おしくなるのです。
